マッサージを強くするのはどうなのか?皮膚、皮下組織、筋膜、筋肉、骨膜に着目!
- shoo hee
- 2022年4月10日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年4月17日

よくうつ伏せ寝、仰向け寝などで腕や太もも、体幹部(上半身)などのからだをほぐす場面がありますよね。
筋肉をセラピストの手で「ぎゅーっ」と圧迫してもらうと気持ちよくて快感があるのを経験された方もいらっしゃるかと思います。
写真のように指で押したりするやり方もあったり、肘で押してするやり方や前腕部全体を使って擦る(さする)やり方などがあります。セラピストによって様々です。
セラピストの考えの元、狙っている組織に適切なアプローチができていればどんな方法でもいいのではないかと考えています。
筋肉を『揉みほぐし』したり、奥の方が凝り固まっていて『強く圧迫』してもらいたいという要望のある方を見かけることが施術を通してあります。こういった方々は、強くしてもらわないと奥の方まで凝り固まった筋肉は柔らかくならないのではないかと考えているヒトが大半ではないでしょうか?
そこでなぜそこまで凝り固まってしまったのか?という疑問が私の中で生まれます。
実際にマッサージとして『強く圧迫』をしたり、『強くさする』、『強くつまんで揺らす』ことを行なってみたのですが、中々その凝り固まった筋肉は緩和されないことが多いです。
今、私が行きついているところでお話をさせて頂きますと、ヒトは左右の2本の脚があり、その上に胴体(頭部から排泄口)が乗っかっているのがヒトの身体であります。この左右の脚の状態と胴体部分の左右および前後の相互バランスが均衡に取れていると、状態は良好であるというのが一つの認識としてあります。
立位および仰臥位(仰向け寝)の姿勢を見たときに、その人の身体はどうなっているのか?というのを『姿勢観察』や『触診』、『四肢関節の動き』で確認し判断しています。
なぜここが凝り固まっているのだろう?
反対側の股関節、足関節、肩関節との関連や隣合う関節、一つまたぎの関節との関連など必ず凝り固まる理由があるので、その根本的な要因を探していき『強く圧迫しなくても』充分筋肉は緩んでくるのです。
強く圧迫をしてしまうと、筋肉にある神経が反応して防御性の筋収縮(筋肉の緊張が高まる)が働き、交感神経を高め、よくある『もみ返し』や『動作時の痛み』『動きにくい』という症状となって後日現れてくるので、身体にとっては良い反応とは言えないのです。
したがって、むやみに強く揉んだり、圧迫することや、さすることも私の施術では回避しています。
下の図で示したものは、人体の骨から皮膚までを解剖レベルで示したものです。

私はどちらというと、筋肉からよりも、表層側の皮膚と皮下組織、皮下組織と筋膜レベルの部分を徒手で動かすことが多いです。理由は、筋肉よりも表層側のところが動いていないと、深層側の筋肉も動きにくくなると考えているからです。
軽く擦る(さする)だけでも、「気持ちがいい」と患者様やお客様は、言ってくださるので、そこが効果的なアプローチだと感じています。
皮膚など表層側が動いてくると、深層側の筋膜と筋実質、筋と腱の移行部へもアプローチしていき少しずつ強めにさする、圧迫伸張を指腹(しふく)で行なっています。
もしくは表層側のみアプローチするだけでも、深層側の筋肉は緩んできて圧痛(圧迫したときの痛み)は認めなくなることを経験しています。
以上よりマッサージについて話をさせて頂きました。今回のブログについて、ご興味が出た方や私の施術を受けてみたい!と思った方は下記の問い合わせ先までご連絡をお待ちしています。
では、このあたりで失礼致します。ここまで読んでくださり感謝申し上げます。
問い合わせ先:
からだとココロを調える コンディショニングルーム 33(サンサン)ラボ
〒661-0043 兵庫県尼崎市武庫元町1丁目27-4
TEL:06-7503-7528
コメント