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病院や整形外科でのリハビリへ通っている方必見!腰痛の原因と症状別の改善方法とは?

  • 執筆者の写真: shoo hee
    shoo hee
  • 2022年5月5日
  • 読了時間: 6分

更新日:2022年5月9日

 国民病ともいわれている『腰痛』について、今回は書かせて頂こうかと思います。国民病とも言われているので、男女ともに何かしらの要因で『腰痛』を訴えている方が多いのではないでしょうか。

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目次:

1.腰痛の原因について

2.症状別アプローチについて

3.痺れ(しびれ)について




1.腰痛の原因について


 他の書籍やネットでも挙げられていますが、腰痛の原因には“特異的なもの”と“非特異的なもの”と分類されています。

【特異的なもの】

 原因が明らかになっているもの。

 病院や整形外科でDr.から、問診・画像検査・神経検査が行われます。

・腰椎椎間板ヘルニア

・脊柱管狭窄症

・腰椎圧迫骨折

・がん脊椎転移

・変形性腰椎症

・側弯症

・強直性脊椎炎

・靱帯骨化症

これらの疾患それぞれを、Drより明らかな原因で腰痛を認めているといった診断のものが、この特異的なものとなります。この割合が約15%です。


【非特異的なもの】

 原因が不明確であるもの。

 この非特異的なものとは問診・画像検査・神経検査を行っても、腰痛が原因となる診断名が明らかにならず特定することのできない分類になります。

・椎間板症

・椎間関節症

・仙腸関節炎

・筋筋膜性の炎症

・ぎっくり腰(腰椎捻挫、筋けいれん)

・心因性

この割合が実に約85%と云われています。

この非特異的な腰痛の原因を明らかにし、症状の改善へと導いていくのが私たちセラピストの役目であると思っています。


2.症状別アプローチについて

 腰痛はどんな時に起きるのか?腰のどの部分に痛みがあるのか?どんな痛みで、痛む範囲はどれくらいなのか?これらのことを問診で聞きますが、このブログではどの時に痛むのか?、どうしたら痛むのか?を詳しく記載していきたいと思います。


〈安静時で痛い場合〉


◎日中のみ

・横に寝ているとき

・座っているとき

・立っているとき   

臥床時(横に寝ているとき)、坐位時(座っているとき)、立位時(立っているとき)の姿勢に崩れの可能性があるため、姿勢に対してアプローチを行う


◉夜間のみ

・炎症の可能性      

・寝具が合っていない可能性

炎症に関しては、整形外科の受診を勧める
寝具に関しては、当院で問診を行い、姿勢の改善や寝具調整のアドバイスを行う


〈動作時で痛い場合〉全て端坐位(椅子に腰掛けて座る肢位)で実施する


●からだを前屈みにする(前屈動作)

椎間板性(椎間板が圧迫される)の痛みと仮定


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腰部に痛みがあれば、胸郭および股関節の可動性を診る

胸郭に制限がある場合

 胸郭とは、肋骨(あばら骨)、胸骨(前の胸の骨)、胸椎(胸の高さにある12個の背骨)を総称して胸郭といいます。


胸椎の椎間関節(下図の写真で指差しているところ)は腰椎(腰の高さにある5個の背骨)と異なる構造をしています。

下図を見た時、中指で指している方が前後を向いている関節面となり、人差し指で指している方は左右を向いているような関節面となっています。


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したがって、腰椎は前後の動き(屈曲、伸展:前屈み、後ろのけぞり)が得意であり、胸椎は回旋(捻る動き)や側屈(真横に倒す動き)の動きが得意ということになります。

胸郭に可動域制限がある場合は、胸椎の回旋・側屈制限がないかを確認します。

もし可動域制限がなければ次に胸郭の動きを観ます

胸郭は左右に樽状の肋骨が肺を包んでいます。


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 胸郭の動きの特徴は、呼吸ととともに上部で前後方向、下部では横方向(若干斜め)に動きます。


 他動的に徒手で動きを評価する際、左右の肋骨を側方から片方ずつ軽負荷で押し当て動きを確認します。

 

 このときに左右の肋骨で動きが出にくい方があるので、出にくい方に対して可動域を出すように行います。


 そうすることで、胸椎とともに胸郭全体が屈曲・伸展方向に動きが大きくなることが確認され、腰痛が減少することを経験します。



股関節(下図の写真で指差している関節)に制限がある場合


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 ベッドに仰臥位(仰向け寝)で、他動的に股関節を屈曲するときの手で感じる抵抗感を感じながら動かしていきます。


 さらに側臥位(横向け寝)で、他動的に股関節を伸展したときの抵抗感をここでも感じながら動かしていきます。


 股関節の屈曲に制限がある場合や、何かしらの抵抗感がある場合は骨盤のゆがみなどを確認し股関節屈曲可動域の制限因子(要因)を探していきます。伸展も同様に行います。



●からだをのけぞりにする(後屈動作)

椎間関節性(下図の写真で指差した関節)の痛みと仮定

この関節の周りにある筋肉が凝り固まっていると、指差している関節の動きが出にくくなります。摩擦抵抗が大きくなり(関節同士の滑りの動きが乏しい)、痛みが生じると考えます。

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腰部の皮膚・皮下組織の動きを出す
腰部の棘突起間(腰椎の後ろにある出っ張り部分)の可動域拡大を図る

●からだを左右に振り向く(回旋動作)

→椎間関節性の痛み、筋筋膜性の痛みと仮定

回旋動作の観察
過剰に伸張している(引っ張っている)部位、短縮しにくい(詰まりの)部位を見極める
伸張して痛い場合は、なぜそこが伸張されるのか考える
短縮して痛い場合は、皮膚・筋膜などの表層組織をリリースする


●からだを左右横に倒す(側屈動作)

→筋筋膜性の痛みと仮定

側屈動作の観察
例えば、左にからだを倒したときに、左脇腹が詰まる感じなのか?右脇腹が引っ張る感じなのか?見極める
回旋のときと同様に伸張して痛む場合は、なぜ痛むのか?を考える
短縮で痛む場合はリリースを行う

以上が症状別の改善方法となります。


3.痺れ(しびれ)について

 歩いている時、立っている時、座っている時など様々な場面で足部や太もも全体に痺れを認める方々がいらっしゃいます。

 こういった方々はまず要因となる可能性として、坐骨神経の絞扼(こうやく:組織や血管などが圧迫される状態をいう)を考えます。

①殿筋群(お尻の筋肉)が硬くて神経の絞扼が起き、痺れを認めている可能性

②大腿四頭筋(太ももの前の大きな筋肉)が硬くて、大腿骨(太ももの骨)が前方へ引き出され、殿部(お尻)組織間の絞扼が起き、坐骨神経とともに圧迫され痺れている可能性

③足関節(足首の関節)の可動性が乏しくなってしまい、しびれが生じてしまっている可能性

④運動不足などで、足趾(足の指)の筋力低下によりしびれが生じてしまっている可能性

⑤身体の後面で見たとき、首の後ろ・腰の後ろ・膝裏・足首の後ろの皮膚・筋膜が充分に動きを認めていないため、後方の組織全体もしくは一部の皮膚・筋膜の滑走不全(組織間の滑りが不良)が生じ、しびれを認めている可能性


これら5つのことを挙げましたが、他にも考えられる要因があるかもしれません。現状私が考える要因はこの5つです。

長年しびれで困っている方や高齢者の方(およそ70歳以上)になってくると、改善を試みることを行うが回復するスピードは遅くなりがちではあります。しかし、少しずつ回復していきます。粘り強くつきあって頂くと必ず良くなります。

より良い生活になるよう手助けができればと思っております。どうぞ33ラボへ足を運んでみて下さい。

それではこの辺りで失礼致します。



お問い合わせ先:

からだとココロを調える コンディショニングルーム 33ラボ

〒661-0043

兵庫県尼崎市武庫元町1丁目27-4

TEL:06-7503-7528



 













 
 
 

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